「四角いもの」覺書 - 平成十七年十一月、十二月

平成十七年十二月

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上等寫

名古屋の寫眞師宮下欽が使つた、客へ渡す寫眞を入れる袋の、裏面に刷つてある口演

是迄弊舍ニテ製造シタル各位ノ原版上等寫ニ限リ悉皆保存致シ來リ候處枚數壹萬以上ニ至リ置塲ニモ差支候ニ付自今全五ヶ年限リニテ廢物ニ候問此段爲念申上置候也

「上等寫」といふものがあつたらしい。ならば「下等寫」もあつたのか。中に入つてゐた寫眞は鷄卵紙だから、見てゐる袋は明治のものだらうが日付はない。何年かけて一萬枚になつたのか。勿論硝子だから、さぞかし嵩張つたであらう。

平成十七年十一月

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函館から

久しぶりに、はこだて寫眞圖書館からの「ニュースレター」。名前が「季刊ハコダテミル」になつて、これが第一號。またまた振出しにもどつたか。會費二千ゑんを拂ふのであと三囘は必ず送つてください。たとへ葉書いちまいにならうとも。

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自慢つき

古書會館へ。繪葉書を少しだけ。それから古本屋を順に見る。ちよつと欲しくなるアマチュアの寫眞集があつた。抽象作品が多いのに惹かれる。しかし作品にいちいち能書があつて、かつ、何とかコンクールで入選と太字で記してあるのが氣になる。權威づけたいのか自慢したいのか、少し前のアマチュア寫眞家の「集大成」的作品集には、かう云ふのを屡見かけるものである。それを本に入れたのは他人に褒められたから、と言はんばかりになつてしまふ。値段も少し高くて、やめておく。

古い寫眞が、一枚百圓から三百圓で少し出てゐた。戰前の素人「藝術寫眞」家だらう。ピンボケ風の畫質で農村やら漁村の風景。仕上げは綺麗だけど。

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バレーボール

繪葉書の一部、女學生がバレーボール

女學校の繪葉書。校庭でバレーボールをしてゐる。袴の裾を上げて、襷掛である。數へると一チームに二十一人ゐる。學級全員で試合をしてゐるらしい。

Kato